クレジットカードを持っていないとき、それ以外の決済手段が「銀行振込等による先払い」の選択肢しかない予約サイトは非常に不便ですよね。
そこでここでは、クレジットカードを持っていない人でも後払い決済が使えたり、宿泊当日の現地払いが選べたりするホテル予約サイトと、PayPay・d払いなどの後払い可能なキャッシュレス決済が使えるホテルの例、そして「クレジットカードがなくてもクレカ決済でホテルを予約する裏ワザ」をまとめてご紹介します。
【ホテルを後払いで予約する方法まとめ】
審査なしで利用できる方法もありますので、今の自分の状況に合った、本当に使える後払い決済手段がきっとみつかるはずです。
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【2024最新】後払い決済が使えるホテル予約サイト3選!
クレジットカード以外の後払い決済に対応しているホテル予約サイトには、以下の3つがあります。
後払いが使えるホテル予約サイト
まずはサイトごとの特徴や利用できる後払い決済手段、手数料や支払い期限などの詳細をご紹介していきましょう。
minute(ミニッツ)
後払い決済方法 | 手数料 | 支払い期限 |
atone | 190円 | 1日〜20日に申込み:翌月10日まで
21日〜31日に申込み:翌々月10日まで |
キャリア決済 | 無料 | 翌月の携帯料金と合算 |
minuteは最短2分の審査で、宿泊代を後払いにできるホテル予約サイトです。
クレジットカードを使うことなく、支払いを最大2ヶ月後にまで先送りできるので、手元にお金がないという人や、クレジットカードを持っていないという人も手軽に利用できます。
知名度はまだそれほど高くありませんが、マイナビトラベルと提携しており、掲載しているホテルは27,000軒以上もあります。
それらすべてが後払いOKで、さらに宿泊代の5%をポイント還元してもらえます。
後払い方法はatoneとキャリア決済が対応。
atoneは初回に限り6,000円までしか利用できませんが、利用実績に応じて利用限度額がアップします。
Yahoo!トラベル
後払い決済方法 | 手数料 | 支払い期限 |
PayPayあと払い | 無料 | 翌月の27日 |
Yahoo!トラベルはYahoo! JAPANが運営する日本全国のホテルを予約できるサイトで、PayPayでの支払いが可能となっています。
このため「PayPayあと払い」を使えるように設定しておくことで、後払いで全国各地のホテルに宿泊できます。
ホテルの予約だけでなく、航空券や新幹線と組み合わせることができ、個別に予約するよりもリーズナブルな料金で旅行できるのがYahoo!トラベルの強みです。
さらにタイムセールやクーポン発行などのサービスも展開されており、うまく活用すればよりお得に宿泊予約ができますよ。
もちろん宿泊によってPayPayボーナスが貯まり、そのボーナスを宿泊費用に使うことも可能。
なお、PayPayを支払いに利用するには、Yahoo! JAPAN IDをPayPayに登録する必要がありますので、事前に必ず手続きしておきましょう。
ベストワン宿泊予約
後払い決済方法 | 手数料 | 支払い期限 |
Paidy(ペイディ) | コンビニ:365円
口座振替:0円 銀行振込:金融機関による |
コンビニ:翌月10日まで
口座振替:翌月12日まで 銀行振込:翌月10日まで |
ベストワン宿泊予約は、ファミリー向けに特化したホテル予約サイトで、夫婦2人での旅行や、小さな子どもを連れての旅行、シルバー旅行などに適したサイトとして人気があります。
リーズナブルなホテルから、高級宿まで目的や用途に合わせて最適な宿泊施設を予約できます。
詳細検索だけでなく地図検索機能もあり、さらにはおすすめランキングもあるので利用者の声を確認しながらホテル選びができるのが、ベストワン宿泊予約の特徴です。
後払い方法として「Paidy(ペイディ)」サービスを採用しており、支払いを翌月10日まで(口座振替は翌月12日まで)に変更できます。
ペイディに明確な利用限度額設定はありませんが、あまりにも高額になった場合には審査落ちすることもあるのでご注意ください。
支払いは当日でOK!現地払いのホテルを探せる予約サイト3選
ホテルを後払いで予約したい状況には、支払いを先延ばしたいというより、「クレジットカードがないからそもそも宿泊前に決済できない」というケースもありますよね。
そこで、ここからは「現地払いも選べるホテル予約サイト」を3つ、ピックアップしてご紹介します。
ホテルによっては現地でPayPayなどの電子マネーを使えることもありますので、PayPayあと払いなどのサービスと併用するのもおすすめです。
agoda
agodaは世界中のホテルを予約できるサイトで、大手予約サイトに掲載されていないような小さなゲストハウスとも提携しているのが魅力。
クーポンコードを使うと、通常料金より安く宿泊できるホテルもあり、口コミも充実しています。
agodaで「ホテルで現地後払い」できるホテルを探す方法は次の通りです。
- 宿泊エリアと宿泊期間を入力して検索
- 検索フィルター「宿泊施設へ直接支払い」にチェックを入れる
たったこれだけで、「ホテルで現地後払い」に対応したホテルの絞り込みができます。
海外の予約サイトですので最初は使い勝手に慣れないかもしれませんが、世界中のホテルを予約できるので、海外に行くことが多い人におすすめです。
トラベルコ
トラベルコは、国内外のホテルや航空券、ツアーなど旅行に関する様々な商品が一度に検索・予約できる比較サイトです。
比較対象となっている予約サイトは1,500以上あるため、高級ホテルから格安宿まで、ホテルのランク・種類を問わずリーズナブルなプランを見つけやすい強みがあります。
現地払いのホテルを探すには、検索欄の「こだわり条件」から、「支払い・会員登録」欄の「現地払いプラン」にチェックを入れるだけでOK。
ペットと泊まれるプランやテレワークに適したプランなどさらに細かい条件で絞り込むこともできるので、より多くのホテルの中からもっとも自分に合ったプランを見つけ出したいときに活用してみてください。
エクスペディア
エクスペディアはホテル予約だけでなく、航空券やレンタカーの手配までできるホテル予約サイトです。
検索後の画面の「絞り込み条件」にある「今すぐ予約、現地払い」にチェックを入れるだけで、自動的に現地決済のホテルだけに絞り込みできます。
会員にならなくても予約できますが、会員特別価格が用意されていますので、お得に宿泊したいなら登録しておきましょう。
また、対象ホテルのキャンセル料が無料になるといったサービスもあり、宿泊が確定しない状態で予約しなくてはいけないときにもおすすめです。
PayPayやd払いに対応したホテルなら、“決済サービス独自の後払い”が使える!
予約サイトやホテルが後払いに対応していなくても、実質的に後払いでホテルへ泊まる方法はまだあります。
それが、PayPayやd払いなどのキャッシュレス決済サービスが使えるホテルを選ぶこと。
こうした決済サービスでは「PayPayあと払い」など独自の後払いシステムを導入しているケースも多いため、決済自体が先払いでも、こちら側の設定次第では実際の支払いタイミングを翌月以降へ先延ばしにできるのです。
そこでここからは、PayPayなどの後払いシステムがある決済サービスに対応したホテルの例と、電子決済が可能なホテルの探し方を具体的にご紹介していきます。
PayPayやd払い、メルペイが使えるホテルの例
ここでは、独自の後払い決済を導入している主なサービスとして「PayPay(PayPayあと払い)」、「d払い(キャリア決済)」、「メルペイ(メルペイスマート払い)」の3つをピックアップし、利用できるホテルの例をご紹介します。
ホテル名 | PayPay | d払い | メルペイ |
アパホテル | 〇 | 〇 | 〇 |
東横イン | 〇 | 〇 | 〇 |
ホテルニューオータニ | 〇 | 〇 | 〇 |
プリンスホテルズ&リゾーツ | 〇 | 〇 | 〇 |
スマイルホテル・スマイルホテルプレミアム | 〇 | 〇 | 〇 |
オークラ ニッコー ホテルズ | 〇 | 〇 | × |
ホテルモントレ | 〇 | × | 〇 |
聚楽 | 〇 | × | × |
ただし、同じ系列ホテルでも場所によっては決済方法が異なる可能性がありますので、利用前には実際宿泊するホテルへ改めて確認しておくと安心です。
PayPayやd払い決済可能なホテルを探せる予約サイトは?
PayPayやd払いで支払えるホテルは、「楽天トラベル」や「じゃらん」などのホテル予約サイトからも検索が可能です。
これらの予約サイトは自由なキーワードでプランを検索できるため、「キーワードから探す」の欄に「PayPay」や「d払い」など利用したい決済方法を入力して絞り込んでみてください。
上記でご紹介した大手ホテル以外にも、キャッシュレス決済が利用できるホテルは意外と多くあります。
PayPayあと払いなどの利用には審査があるため、まずは各アプリで後払い決済を有効にしてから、利用できるホテルを探してみてくださいね。
ホテル公式サイトからの予約なら「ペイディ」決済に対応しているケースも
ホテルによっては、公式サイトからの予約に限りペイディ決済に対応しているケースもあります。
ペイディとは、メールアドレスと電話番号さえあれば、すべての利用代金を翌月10日までにまとめて支払うことができる後払い決済アプリのこと。
運転免許証かマイナンバーカードを使って本人確認すれば、手数料無料で3回まで分割払いにできる「3回あと払い」や、オンラインのVisa加盟店でクレジットカードのように使えるバーチャルカード「どこでもペイディ」などの機能を有した「ペイディプラス」へ無料アップグレードすることも可能です。
実は近年、ホテル予約システムの大手であるダイレクトインがペイディと連携したり、全国2,600以上の宿泊施設が加入する日本旅館協会とペイディが業務提携を結んだりなど、ホテル業界で着々とペイディの普及が進んでいます。
早々にペイディの導入を決めた「ニューオータニイン札幌」など、公式サイトからの予約ならペイディ決済が使える宿泊施設も増えてきているので、気になるホテルがあるならまず公式サイトで決済方法を確認してみるとよいかもしれません。
必見!「カードなし」でもクレカ決済でホテル予約する裏ワザ
とはいえ、「キャッシュレス決済はクレジットカードのみ対応、現地でも電子マネー・QRコード決済は不可」のような、支払い手段が非常に限定的なホテルがまだ存在するのも事実です。
そこで最後に、クレジットカードを持っていなくても“クレカ決済による後払い”でホテルへ宿泊する裏ワザ的方法を、2つピックアップしてご紹介します。
バンドルカードのポチっとチャージを利用する
バンドルカードとは、スマホ上で発行されるプリペイド式のバーチャルカードです。
カード番号が付与されるため、事前にチャージした残高をオンラインのVisa加盟店でクレジットカードのように決済へ使うことが可能。
つまり、ホテルや予約サイトがVisaブランドのクレジットカード決済にさえ対応しているなら、バンドルカードによるキャッシュレス決済が使えるということですね。
そしてバンドルカードには、残高をチャージする手段として、後払い式の「ポチっとチャージ」というシステムも導入されています。
これはチャージした代金の支払いを翌月中に延ばせるもので、利用すれば支払い方法も、タイミングも、クレカとほぼ同様の運用ができるようになるのです。
初めは利用限度額が3,000円とかなり低めに設定されていますが、利用と返済を繰り返して着実に実績を積み上げれば、徐々に上限を上げていくことが可能。
最大で5万円まで後払いチャージできるため、高級ホテルを利用したり、連泊したりしてホテル代が高額になってしまっても、ある程度はバンドルカードだけで対応できるようになりますよ。
なお、クレカのように使えるバーチャルカードは、実はPayPayやメルペイでも無料で発行しています。
もしPayPayあと払いやメルペイスマート払いの審査に通って既に使える状態なら、そちらのサービスでバーチャルカードを作成するのもおすすめです。
キャリア決済が使えるプリペイドカードを作る
ドコモとau、ソフトバンクでは、それぞれがキャリア決済で残高をチャージできる独自のプリペイドカードを発行しています。
このプリペイドカードは各キャリアのスマホさえ持っていれば審査なしで発行できるにも関わらず、クレジットカードのように決済への利用が可能。
つまり、「プリペイドカードを発行し、キャリア決済でチャージする」という方法を使えば、クレカを持っていなくても後払いでのカード決済が実現するのです。
プラスチックのカードが実際に発行されるため申し込んでから手元に届くまでは1週間程度の時間がかかるものの、一度作ってしまえばいつでもキャリア決済でクレカ払いができますので、興味のある方は申し込んでみてはいかがでしょうか。
各キャリアのプリペイドカード正式名称とチャージ方法、使える場所の一覧は以下のとおりとなっています。
カード名称 | チャージ方法 | 使える場所 |
dカード プリペイド | ドコモ払い | 全国のMasterCard加盟店 |
au PAY プリペイドカード | auかんたん決済 | 全国のMasterCard加盟店 |
ソフトバンクカード | ソフトバンクまとめて支払い | 全国のVisa加盟店 |
まとめ:ホテル代を後払いしたいなら、PayPayやバンドルカードもうまく活用を!
ホテルは、ペイディに対応していたり、PayPayが使えたりなど、利用するサイトを選べばクレジットカードを持っていなくても後払いでの予約が可能です。
また、バンドルカードなどのバーチャルカードや、大手キャリアが発行するプリペイドカードを使って、実際の支払いを先延ばしにしながら疑似的にクレカ決済する裏ワザもあります。
交通費や現地での食費など、普段にはない大きな出費が重なる旅行。
せめてホテル代だけでも上手にツケ払いして、余裕を持った旅程を楽しんでくださいね。