大手フリマプリ「ラクマ」には、実は便利な後払い決済方法が複数用意されていることをご存知でしたか?
ラクマならクレジットカードを持っていなくても、自分に合った方法で買い物代金を後払いにすることができるのです。
この記事では、ラクマを後払いで利用したい人へ向け、導入されている決済方法ごとの手数料・支払い期限等の概要や審査基準、後払い決済が利用できないときの対処法などを網羅的にお伝えします。
ラクマをもっとお得に賢く使うコツについても触れますので、これからラクマで買い物しようと思っている人はぜひ最後までご覧になってみてください。
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ラクマで使える5つの後払い方法
ラクマとは、楽天市場でお馴染みの楽天グループが提供するフリマアプリです。
購入した商品の支払い方法にはさまざまな手段が用意されており、そのうち後払いで決済できるのは次の5種類となっています。
ここではまず、ラクマで使える各後払い決済手段について、手数料や利用限度額、支払い期限などの利用ルールを具体的に確認していきましょう。
クレジットカード
利用できるブランド | VISA/MasterCard/JCB/ American Express/Diners Club ※国内発行のクレジットカードのみ |
手数料 | 無料 |
利用限度額 | 利用者によって異なる |
支払い期限 | 各カード会社の規定により異なる |
ラクマの後払い決済方法として、もっとも一般的なのがクレジットカード払いです。
VISA、MasterCard、JCBなど、国内で発行されたほとんどのクレジットカードを利用できます。
ただし、ラクマ公式ショップの一部ではJCBとAmerican Expressでは支払いができないため注意してください。
選べる支払い方法は「一括払い」のみ。リボ払いや分割払いは選択できないため、手数料などは発生しません。
ただし、各クレジットカード会社が提供する「あとからリボ」などのサービスを決済後に適用することは可能です。
d払い
手数料 | 150円 |
利用限度額 | 99,849円 |
支払い期限 | 購入翌月末日 |
d払いは大手キャリアのドコモが提供する電子決済サービスで、ドコモユーザーなら利用料金の支払い方法のひとつとして「電話料金合算払い」が選べます。
支払いは、当月の携帯料金と合わせて翌月末までに支払えばOK。
ただし、ラクマで設定されている利用上限額のほかに、電話料金合算払い(キャリア決済)側でも利用者ごとに利用上限が設定してある点には注意してください。
具体的には、年齢や回線の契約年数に応じて、以下のルールで上限額が設定されます。
19歳まで:最大10,000円/月
20歳以上・契約期間1〜3ヶ月:最大10,000円/月
20歳以上・契約期間4〜24ヶ月:最大30,000円/月
20歳以上・契約期間25ヶ月以上:最大100,000円/月
auかんたん決済
手数料 | 150円 |
利用限度額 | 49,849円 |
支払い期限 | 利用月の翌月25日 ※一部の利用者は翌月末日 ※クレジットカード払いはカード会社の規約に基づく振替日 |
auかんたん決済は、同じく大手キャリアのひとつであるKDDI(au)が提供する“キャリア決済”と呼ばれる決済方法です。
au回線を契約しているユーザーのみが利用でき、携帯料金とauかんたん決済の利用料金を合算して、翌月末頃に支払うという仕組みになっています。
ラクマでの上限金額設定は49,849円ですが、利用者の年齢や収入等の状況によってはau側でこれよりも低い上限金額が設定されているケースもありますので、利用前にauのマイページなどから利用可能枠を確認しておくと安心でしょう。
参考までに、auかんたん決済の年齢に応じた最大利用可能額は以下のとおりとなっています。
12歳未満:最大1,500円/月
13〜17歳:最大10,000円/月
18〜19歳:最大20,000円/月
20歳以上:最大100,000円/月
ソフトバンクまとめて支払い
手数料 | 150円 |
利用限度額 | 9,849円 |
支払い期限 | 請求締め日10日:翌月6日 請求締め日20日:翌月16日 請求締め日末日:翌月26日 ※クレジットカード払いはカード会社の規約に基づく振替日 |
ソフトバンクまとめて支払いは、大手キャリアのうちソフトバンクが提供するキャリア決済サービスです。
利用者ごとに異なる請求締め日までの利用料金を携帯電話料金と合算して、翌月の定められた日までに支払うシステムになっています。
ラクマで使えるキャリア決済の中で利用上限額が9,849円ともっとも低く、たとえそれ以上の利用枠がソフトバンク側で用意されていたとしても利用できません。
ソフトバンクまとめて支払いは、商品価格が9,849円以下の取引の際(他の支払い方法を併用される場合も含む)にお使いいただけます。
ちなみに、ソフトバンクまとめて支払いにおける利用上限額の設定基準のうち、年齢を基準としたルールは以下のとおりです。
満12歳未満:最大2,000円/月
満20歳未満:最大20,000円/月
満20歳以上:最大100,000円/月
ラクラクあと払い(ペイディ)
手数料 | 100円 ※ペイディ側の支払手数料等を除く |
利用限度額 | 99,900円 |
支払い期限 | 口座振替:翌月12日 コンビニ払い:翌月10日 銀行振込:翌月10日 |
ラクラクあと払い(ペイディ)とは、クレジットカードがなくても、メールアドレスと携帯電話番号さえ入力すれば買い物代金を簡単にツケ払いにできる決済サービスです。
ラクマで利用できるペイディは楽天と提携しているため、楽天ポイントや楽天キャッシュとの併用払いも可能。
また、口座振替なら最長で翌月12日まで支払いを先延ばしにすることもできます。
ラクマ側で設定されている利用限度額は10万円ですが、ペイディ側の利用限度額は都度の審査により決定される仕組みです。
なお、ペイディで本人確認を行い「Paidyプラス」へアップグレードすると、手数料無料の「3回あと払い(分割払い)」も利用できるようになります。
ラクマの後払い審査は厳しい?
ラクマには5つの後払い決済方法が用意されているとお伝えしましたが、これらを実際に利用するとき気になるのが、「後払いの審査は厳しいのか?」という点ですよね。
そこでここからは、ラクマで後払い決済を利用する際の審査について、決済方法ごとにその基準や注意点をご紹介していきます。
キャリア決済なら審査なしも可能
ラクマで用意されている後払い決済手段のうち、電話料金と合算で支払えるd払いとキャリア決済に関しては、対応する大手キャリアのスマホさえ持っていれば審査なしで利用できます。
大手キャリアのスマホ・回線を契約する際に既に審査が行われており、その結果等に基づいて利用枠が決定されているためです。
ただし、大手キャリアのスマホを持っていたとしても、現在スマホ代を滞納していたり、これまでに何度か延滞した経験があるなら、キャリア決済の利用を停止されている恐れもあります。
ラクマで決済できないと思ったら、各携帯会社サイトのマイページから、現在のキャリア決済の利用可能枠をまず確認してみてください。
Paidyの審査基準は比較的ゆるめ
そしてラクマに用意されている後払い方法のうち、ラクラクあと払い(ペイディ)に関しては利用の度に即日で審査が行われますが、その基準はクレジットカードやカードローン等と比較するとかなりハードルが低い傾向にあります。
過去にクレカの料金を滞納したなどの理由でいわゆる“金融ブラック”の状態になっているケースでも、審査に通る可能性はゼロではありません。
ただし、審査の厳しさにはラクマでの決済金額の大きさも関係してきます。
1,000円の買い物なら後払いにできても、上限ギリギリの10万円の買い物は審査落ちした…というケースは十分考えられますので、もしペイディの審査がネックになっているなら、ある程度低い金額から利用と期限内の支払いの実績を積み重ねていくのがよいでしょう。
ラクマで後払いできない理由3選
ラクマで後払い決済を利用しようとするとき、時折エラーが表示され決済が完了しない状況に陥ることがあります。
ラクマで後払いできない場合に、考えられる原因は主に次の3つです。
ここからはそれぞれの原因について、発生した理由とその対処法を詳しくご紹介していきます。
購入価格が利用限度額を超えている
ラクマで後払い決済を利用できないときの原因のひとつとして考えられるのが、購入価格がラクマや決済サービス側で設定されている利用上限額上回っているケースです。
たとえばソフトバンクまとめて支払いの利用上限額はラクマ側で9,849円に設定されているため、1万円の買い物を決済しようとしてもエラーが出て、決済は完了しません。
また、ラクマ側の利用上限額はオーバーしていなくても、キャリア決済やペイディ側で独自に設定された利用上限額を、決済額が上回っている恐れもあります。
ラクマで後払い決済ができないと思ったら、まずは各決済方法ごとの利用可能枠を確認してみるようにしましょう。
Paidyの審査に落ちた
また、ラクマの後払い決済のうち、「ラクラクあと払い(ペイディ)」を利用しようとしてエラーが出たなら、ペイディの利用審査に落ちてしまったのかもしれません。
決済画面や連絡メールなどへ「今回の決済は承認されませんでした」と記載されている場合は残念ながら審査落ちしていますので、キャリア決済など他の支払い方法も検討してみてください。
なお、決済しようとした買い物代金が高額だった場合、金額を下げることで審査に通るケースもあります。
より高い金額を後払いにしたいなら、まずは少額からコツコツとペイディの利用を繰り返し、「期限までに支払う信頼性の高いユーザーである」ということをペイディ側へ示すことが大切です。
スマホがPaidyに対応していない
同じく「ラクラクあと払い(ペイディ)」が使えないときもうひとつ考えられる原因に、「利用しているスマホがペイディに対応していない」というものもあります。
決済中、「購入内容を確認する」のボタンがタップできない場合はスマホ端末の未対応が原因になっている可能性が高いため、パソコンなど別の端末からアクセスしてみてください。
また、エラーコードとして「一時的にPaidyを利用できません」と表示されている場合、ペイディ側で何らかのエラーが発生していることも考えられます。
しばらく時間を置いてから再度試してみて、それでもダメなら一度ペイディへ問い合わせてみるのがよいでしょう。
ラクマを賢く利用する3つのコツ
複数の後払い決済方法が用意されており便利なラクマですが、実は利用の際、次のようなポイントを意識することでさらにお得に賢く買い物することができます。
ここからはぜひ知っておきたい「ラクマをもっとお得に利用するためのコツ」を、それぞれ具体的にご紹介していきましょう。
楽天やラクマのポイントを活用する
ラクマは楽天グループのサービスのため、楽天IDを連携することで楽天ポイントを買い物へ利用することができます。
また、楽天ポイントとは別にラクマ独自の「ラクマポイント」という制度も導入されており、これは友達紹介や不定期開催されるキャンペーンなどで貯めていくことが可能です。
楽天ポイントもラクマポイントも1ポイント1円で買い物代金の支払いへ利用できますから、特にポイントアップキャンペーンなどはこまめに確認し、ぜひ賢く利用してみてください。
期間限定楽天ポイント、および通常のラクマポイントには有効期限がありますので、貯まったらこまめに使っていくと無駄がありません。
招待コード・クーポンを使う
ラクマでは、自分が紹介した友達が新たにラクマへ登録・利用すると、ラクマポイントが紹介した側・された側それぞれに100ポイントずつ付与されます。
TwitterなどのSNSでは招待コードを公開している人も珍しくありませんので、もしこれからラクマを初めて使おうとしているなら利用してみるのもおすすめです。
さらに、ラクマでは買い物代金が3~5%程度割引になるクーポンの配布も頻繁に行っています。
ラクマで買い物する前にはまず最新のクーポン情報をチェックし、もし使えそうなものがあれば積極的に取得しておきましょう。
出品者に値下げ交渉をしてみる
ラクマはショッピングモールではなく、インターネット上のフリーマーケットです。
安く買いたいのであれば、リアルのフリーマーケットと同じように値下げ交渉を行いましょう。
ただし、ムリな値下げ交渉は相手に不快感を与えるだけですので、常識の範囲内で交渉する必要があります。
- 値引きは10%程度までと考える
- 送料込みの金額にしてもらう
- すぐに支払えることを伝える
- 出品されたばかりの商品は避ける
- 値引き交渉NGの人とは交渉しない
この5点を頭に入れて、失礼のない交渉を心がけてください。
大事なのは、誠意を持ってお願いすることです。
いきなり「半額でお願いします」と交渉する人もいますが、自分が出品したときにそんなことを依頼されたら腹が立ちますよね。
値引きは10%程度が限度で、安い商品でも20%くらいがいいところです。
どうしても値引きが難しそうな場合には、「送料込みになりませんか?」などとお願いしてみるのも一手でしょう。
【Q&A】ラクマの後払いに関するよくある疑問
最後に、ラクマで後払い決済を利用するとき特に気になる疑問を、Q&A形式でまとめてご紹介します。
ここまでにご紹介した内容の端的なおさらいも兼ねていますので、いまいちよくわからない点などがあれば、ぜひ改めて回答をチェックしてみてください。
ラクマの後払いはどうやって使うの?
ラクマでは、商品の購入画面に表示される「支払い方法」から、クレジットカード・ラクラクあと払い(ペイディ)・携帯キャリア・d払いのいずれかを選択することで代金を後払いにできます。
auかソフトバンクのスマホをもっているなら「携帯キャリア」を選択、ドコモのスマホを持っているなら「d払い」を選択した上で、d払いの支払い方法を“電話料金合算払い”にしておけばOKです。
また、キャリア決済に対応したスマホを持っていなくても、「ラクラクあと払い(ペイディ)」ならメールアドレスと携帯電話番号の入力だけで簡単に後払い決済を利用できます。
ラクマの後払いはいくらまで使える?
ラクマの後払いは、決済方法ごとに利用上限額が次の通り設定されています。
- ラクラクあと払い:99,900円
- auかんたん決済:49,849円
- ソフトバンクまとめて支払い:9,849円
- d払い(ドコモ):99,849円
また、各キャリアやペイディ側で別途利用上限額が設定されており、それがこの金額を下回っているケースも珍しくありません。
利用上限の範囲内であっても決済できない場合は、各キャリアやペイディのマイページから、自身の利用可能枠がいくらになっているかを確認してみましょう。
ラクマの後払いはいつ払えばいい?
ラクマで後払い決済を行った代金は、決済方法ごとに次の期日までに支払いが必要です。
- ラクラクあと払い:翌月10日もしくは翌月12日(支払い方法による)
- auかんたん決済:翌月25日
- ソフトバンクまとめて支払い:翌月6日、16日、26日のいずれか(締め日による)
- d払い(ドコモ):翌月末日
支払い方法は各決済方法に準じますが、口座振替やコンビニでの請求書払いなどを使えるケースが多いでしょう。
ラクラクあと払い(ペイディ)を支払わなかったらどうなる?
らくらくあと払い(ペイディ)の支払期日を過ぎると、以下のような対応を取られるリスクがあります。
- 支払いを促すメールや電話がある
- 期日の翌日から遅延損害金が発生(年利14.6%)
- 滞納の情報が記録され、今後ペイディの関連サービスが使えなくなる
- 滞納が続くと、裁判や財産の差し押さえに発展
ペイディからの督促を無視して逃げ切れることは絶対にありませんので、さまざまなリスクが現実のものになる前に、できる限り早く支払いを済ませるようにしましょう。
まとめ:ラクマは後払い決済が充実!
ラクマではクレジットカード以外にも複数の後払い決済手段が用意されており、自分に合った方法を選ぶことができます。
特にラクラクあと払い(ペイディ)はキャリア決済等と比較しても利用するための条件が厳しくないため、後払いでの買い物を考える際のもっとも有力な選択肢になるでしょう。
ただし、それぞれの決済方法には利用限度額が設定されており、買い物金額や審査の内容によっては後払いにできないこともあるかもしれません。
時折配布されるクーポンなども上手に使って、無理のない範囲で後払い決済を活用してみてください。